MPU micro processing unit 2004 2 5

 コンピューターの心臓部である中央演算処理装置は、
「CPU」と言いますが、「MPU」とも言います。
 パソコン用のMPUには、最近は、64ビットのMPUが販売されています。
この「64ビットMPU」は、パソコンに必要かという議論があります。
 ワープロやインターネットだけならば、64ビットMPUは必要ない。
32ビットMPUで、十分であるという意見があります。
これは、合理的な意見でしょう。
また、販売サイドとしては、今の32ビットMPUで、十分、利益が出ているので、
無理に、リスクがある行動は取るべきでないという考えもあります。
 これに対し、常に、最新のMPUを使ってみたいという人もいるでしょう。
こういう人たちは、パソコン好きな人に多いでしょう。
 この議論は、いつも、平行線になることが多いのですが、
別の見方も考えられます。
 たとえば、自動車を考えてください。
自動車は、スピード違反の常習者でない限り、
100馬力もあれば、十分だと言われます。
100馬力もあれば、一般公道は十分ですし、日本の高速道路にも、十分な性能です。
ところが、現実には、200馬力や300馬力の自動車も、よく売れています。
パソコンのMPUも、同じだと思います。
 個人的には、32ビットでも、64ビットでもいいのですが、
MPUは、RISC方式のMPUがいいと考えています。

技術革新 technological innovation 2004 2 2
 投資家は、「技術革新」という視点でも、
企業を見ていく必要があります。
 21世紀は、技術革新が、加速度的に進化します。
科学技術の進歩において、次々と、ブレークスルーが起きるでしょう。
技術革新を忘れた企業は、次々と、市場から脱落していくでしょう。
 売れない製品ばかり作る技術者も困りますが、
販売成績しか気にしない営業マンも、困るのです。

「ニューズウィーク日本版 2004 2.4」から

「20歳になったMac」

「ジョブズに言わせれば、
素晴らしい製品で、独占的な地位を築くと、
企業は、技術革新を怠って、守りに入るという。」

「『マックのインターフェースは、10年間、独占状態にあった。
大きな転機を迎えた80年代後半に、
シェアを拡大させるべきだったが、
会社を牛耳っていた販売部門が、利益を優先させた。』と、ジョブズは言う。」

「『マックの革新性は、しだいに薄れ、
ウィンドウズ95の出現で、独占は終わった。』」

「『そういえば、マイクロソフトの今の経営者だけど、
彼は、営業畑の出身だ。ということは・・・・』」


グリッドコンピューティング Grid computing 2004 2 4

 最近、日経新聞に、グリッドコンピューティングの記事が出ていますね。
このグリッドコンピューティングは、
パソコンを持っている人ならば誰でも参加できる、
「社会貢献」という側面があるのです。
ですから、グリッドコンピューティングを積極的に推進すべきです。
世の中は、何も、儲け話ばかり考えている人が多いのではありません。
社会貢献がしたいと考える人も多いのです。
 そのためには、グリッドコンピューティングのための基盤整備が必要です。
その基盤整備とは、ブロードバンド環境の整備です。
グリッドコンピューティングでは、常時接続の高速回線が必要です。
 もちろん、企業の中にあるパソコンで、グリッドコンピューティングをやる場合は、
すぐにも、実行できます。
企業の中にあるパソコンは、LANで接続されているので、
グリッドコンピューティングが可能です。
ただし、グリッドコンピューティング用のソフトウェアが必要です。
 下記の説明を読んでも、わからないでしょうか。
グリッドコンピューティングとは、漁師が使う投網のようなものです。
投網のマス目が、個々のパソコンです。
そのマス目を結んでいる紐が、ADSLや光ファイバーという通信回線です。
 このグリッドコンピューティングでは、「家庭用のパソコンのCPU」は、高速なほど、ベストです。
だから、最近、よく言われる、
「家庭用のパソコンのCPUは、もう高速化しても、意味がない」という発想は、
固定観念の多い人です。

グリッドコンピューター Grid computing PC Grid 2003年1月15日
 今日は、夢のある話です。
投資家には関係ないと、読みとばさないでください。
最後で、投資家に関係します。
 常時使われることないパソコンのCPUを、インターネットで、たばねて、
「巨大な仮想コンピューター」を作るというものです。
企業や家庭のパソコンは、24時間フルに使われているわけではないのです。
しかし、インターネットとは、光ファイバーやADSLで、常時接続となっています。
 だいたい、パソコンは、24時間のうち、3時間か4時間ぐらいしか使っていないのです。
そこで、インターネットで、常時使われることないパソコンのCPUをたばねて、
残り20時間を有効活用するというものです。
すると「仮想スーパーコンピューター」ができあがるという話なのです。
 この仮想スーパーコンピューターで、
遺伝子のデータ解析や、将来の「光コンピューターの開発」に役立てるのです。
 この事業が普及すると、
スーパーコンピューターを作っている、
コンピューターメーカーの収益が圧迫されるかもしれません。













































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